ある天才を知った。 孤独で、どもるから、という理由であまり話さないで、恥かしがり屋で。でも、その分野に身を置くと瞬時に全てが変わる天才。 全てを飲みこみ、変革させようとする力に翻弄されながら実は本人が手綱を握っているという有様。 その事に本人は気付いていない。馬鹿だから。 その事を知る事は許されない。天才だから。 その天才をアジアの片隅に置くという愚挙に出たのはオレの我儘。 その愚挙を可能にしたのは、その天才の一つの我儘。 我儘のシェアがこの世界を形づける。