三橋が泣きやんだ頃、三橋母が帰ってきた。三橋母は夕食をと言ったが断り、帰ることにした。
「三橋、今日はもう投げるのやめとけ。1週間、やってたんだろ?腕故障するのはダメだから。」
 田島がオニーサンらしく言う。三橋も素直に「うん。」と答えた。
「じゃあな」「ありがとうございました。失礼します。」「失礼しました。」と3人がそれぞれ帰って行く。
 玄関まで見送って、みおくって…三橋はサンダルをはいて外へ出た。走って、もう少しで曲がり角にいるところまでいる3人に大声で言う。
「たじまく ん。 いずみ くん。 ハマ ちゃん。」
 3人は振り向く。逆光になっていて表情は見えない。
「あ ありがとう!」
「おーよ!」「こっちもなー」「ちゃんと寝ろよー」と三人三様の答えが返り、そして曲がり角へと消えた。
 三橋は何かが軽くなったような気分で、家へと帰っていった。