7 . 救   出 


 全員除虫屋の服装…あのぴっちぴちの除虫服ではなく、除虫屋専用にこれまた作られているこちらはゆったりとした後方支援用の服に着替えると、バン、バイク、エコカーに4つの除虫屋は分乗して病院へと向かう。癒し手の弱点である癒し手の眠りに関しては同じ周波数に合わせたインカムで伝えられる。
 空撃士優勢ということで、バンに空撃士と衝撃士は乗せられた。が、この中で一番レンと仲の良い空撃士…ニシウラ代表という事で、栄口は大地のバイクに乗せられ、先行する事になった。
 「病院着く前に殺すなよ!」と市原は口を酸っぱくして言ったが聞いちゃいない。あのスピードでさっさと行ってしまった。

(すまん、栄口。骨は拾う。)

 バンに乗った市原は栄口に向かってちょっと拝んだ。なむ。
「レン、武器隠し持ってるかな…」
 巣山がぽつりと呟く。レンのことだから持ってるよ。と水谷が返す。
 仲沢はなんで後方支援の代表であろう癒し手が武器隠し持っているんだ?と誰かに聞こうと思ったがやめた。今はその癒し手や田島ともう一人…ニシウラみたいな名前のヤツを救出することが先だ。きっと武器に関してはニシウラ流なのだろうと無理やり納得させた。阿部が聞いたら一発でキレそうな意見だが、まあ仕方がないだろう。
『バイク組、到着。』
 インカム越しに栄口のなんか疲れた声が入った。市原はうつむいた。ああすみませんすみません。
「速いな。」
 阿部がインカムで話す。こっちは全くの平常心。何かおかしいことなかったか?なにが?という感じのスルー具合。
『佐倉が素晴らしいスピードで…警察によく捕まらなかった…』

 すみませんすみません。

「…栄口と佐倉は5分後に侵入。花井、こっちはあと何分?」
「どう考えても10分!」
 そんなに時間かかるのか?と誰もが思ったが、阿部はスルー。マックのドライブスルー以上のスルー具合だ。
「…栄口、空気いじって屋上から侵入。鍵かかっていたら佐倉、最小限で爆破。」
 阿部の指示に全員が『え?』という顔になる。
「時間がない。人命救助が優先。」
「でも病院…」
「秋丸から聞いた。入院患者は30名。最上階には4名のみだ。レンと田島、西広とあと一人。」
 それなら、まあ…と全員無理やり納得する。
「土曜日だろ?一時帰宅する患者が多いらしい。」
 言ってにやり。

 こいつぜってー友達少ない!と市原が心の中で断言する。

 車二台はもうすぐで到着するところであった。

さぁ!山場の一つです。頑張れ全員!自分含む 笑

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