| 6 . 真 夜 中 の 電 話 |
| 市原 豊(21)は夜中にかかってきた電話で叩き起こされた。相手はタイさん。なんだなんだ除虫作業は明日の夜じゃないか。とか思いつつ出てみると。最初に一言。 『すまん!』 謝られた。 何を何に誰がと穴埋めしていこうと思うのだが、どうやらタイさんは飲んでいるらしい。こんな夜中までと見ると午前1時。そういえば今日は早めに寝たのかと頭をかきかきいささか乱暴に応答する。 「どうしたんですかっ!金はありませんし除虫作業は明日ですよ。飲みすぎで『目』が死んでたらどーしょーもないでしょーが!」 いささかどころか完全に怒っている。まぁまぁ、とタイさんは笑って誤魔化す。はっはっはっ。 それから急に声がシリアスになる。『実はな……イッちゃんに折り入って頼みがあるんだけど。』 「頼み?」 布団から飛び起きてあぐらをかく。急な呼びつけはこちらもアシがないので堪忍してほしいが、金もないので勘弁してほしい。 そんな願いを一切無視してタイさん曰く。 『除虫屋ニシウラから…っていうか、そこの癒し手から緊急速報が入ってな。んでもって優先権とかの関係上誰か救出に行かないといけない。連絡とれたの大地とイッちゃんだけだから、大地を向かわせたからよろしく。』 「ち、ちょっと待った…ま、まってくださいっっ!」 大地がこっちに向かってる? 『なんだ?大地は酒飲んでないからバイクで向かってるぞ?』 大地は酒弱いからなぁ。はっはっはっ 「バイク………」 市原は冷や汗がにじみ出るのを止められなかった。 一度バイトに遅れそうになって大地のバイクに乗せてもらったことがある。いつも泣きわめくくせに…バイクの運転はうまいくせに…… 大地…佐倉大地は、恐ろしいほどのスピード狂なのだ。本人は全く意識していないのがまた問題で。教えて事故られたらまた問題だということで誰も教えられずに今日まで至る……恐るべし、スピード狂。 「タイさん大地のバイク乗ったことがないでしょうあのバイクに一度乗ればいいんだそうだこれからタイさんも迎えに行きますから一緒にいきましょうねぇそうでしょう?」 一息でいってのけた言葉は『無理』との言葉であえなく散華した。ああ。バイクの音が近づいているような気がする。あいつあのスピードでなんで捕まらないんだ?何故ゴールドなんだ? 「なんで?」 『三人乗りは無理だろう。はっはっはっ』 笑いごとではありません〜! 自分のアパートの前でバイクの音が止まった。ああ。もう逃げられない。 「わかりました。わかりましたよ。どこに向かえばいいんですか?」 ニシウラに行けばいい。と言われた瞬間にチャイムの連打が始まったのであった……… 市原 豊(21)。まだまだ経験が少ない除虫屋の一人である。 |
他校たくさんでてきます。作者も色々忘れました。皆様も忘れてください(笑)
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