| 話は少し戻る。 「護り手」が意外と近い所にあったので、レンをそこに案内する。近くの曲がり角で武器士の二人と別れ、光撃士の水谷、衝撃士の田島と泉、空撃士の栄口が揃って歩く。彼らの測定場所は殆ど一緒である。 「護り手」の能力測定ってどんなことやるんだ?と田島が尋ねる。「術の速さと継続時間、あと防御膜の強さの変化とか…かな?」 栄口が話につきあう。自分のと仲間のくらいしか話が入ってこないので、「護り手」の能力測定はあまり知らないのだ。 「あと、どこまで遠くで発生できるかだよ〜。」 水谷がへらりと笑いながら栄口の言葉に付け足す。泉もへぇ。と驚く。 「「護り手」も数が少ないから、あまり知られてないんだよな…」 「空撃士と一緒で、一部能力を人に使ってもいいんだよ?」 へぇ、とやはり栄口の言葉に感嘆の声を漏らす。 「交通事故とか……」 どかーーーーーーーーーーーーん!!! 栄口の言葉は爆発音に消された。火災報知器は鳴らない(測定中は切ってある)が、凄まじい衝撃に驚く。 「衝撃士?」 オレの心が汚れているからだーーーーーーーーーーー!! おーいおいおいおいと男泣き。三人は顔を見合わせる。 「そりゃ爆破士の最高パワーを出したらあんな感じだよなー。」 「ここいらだったら…やっぱり「サキタマ」?」 「だろうね…この泣き方も。」 ほら。と全員大きな部屋に入って相変わらずの姿に栄口は溜め息をつく。 そもそも、「癒し手特例法」の「癒し手の優先の契約……本来なら使う予定はしばらくないだろう。と花井、阿部、栄口、百枝、志賀とも話し合っていたのだが、この男によって全てぶちこわしになったのだ。爆破士の名前は伊達じゃない。爆破士は光撃士と衝撃士の双方のパワーと能力を持っているため、一番体力と力がいる除虫称号だ。目と結界士と一人だけでも除虫ができてしまうというのはあながちウソではない。 「今回はサキタマと一緒かー。」 「顔洗ってきます!」とたたーっと出て行った佐倉は泣き顔で部屋を走り去っていく。 「次に誰か衝撃士はいますか?」 「あ、次結界士の能力測定あっからオレ!」 田島がさっと手をあげて、測定シートを手渡した。 精度、解放スピード、距離などを測定して、最後 「最高パワーで。」 「うっし。」 栄口と水谷と泉は耳を押さえる。 「そらいけー!」 どこーーーーーーーーーーーーーーん! さっきの佐倉と何ら変わりないような轟音をたてる。それでも衝撃のみなのだから怖い。 測定シートに色々書き込みをしてもらった後、「じゃ、結界士のトコ行くなー!」と、とっとと駆け出す田島。 「あいつはなんであんなに元気なんだ?」 泉がぽそっと言った時。 「あーー!」 これには栄口が振り向いた。泉は続いての衝撃士ということで測定シートを手渡してしたのだ。 「佐倉くん、お久しぶりです。」 にこにこにこ。顔は笑ってるけど目が笑ってない笑顔で栄口は佐倉大地に話しかける。佐倉は気づかないが、水谷はやはりドン引き。 (オレ、どんだけくじ運ないんだよー!) 「え、と。………除虫屋ニニウラのエイグチさん!」 『除虫屋ニシウラの栄口。』 説明を受けようとしていた泉と水谷、そして栄口の声が見事ハモった。 … …… ……… 「オレはなんてダメな人間なんだーーーーーーーーー!」 もう一度顔を洗ってきます!と泣きながら出て行った。 「ダメだよ、いじめちゃ。」 研究者からめっと言われて、三人は顔をしかめたのであった。 田島がいなくてよかったかも。とか水谷は思っていた。 |
さらに登場人物が増えていく増えていく……ブツブツ
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