起きあがるとまだぐらぐらするので、泉と田島ががっしりと両腕と肩を押さえて食堂へ。なんでも今日は日曜日で全員食事中だったらしい。田島が「気配が動いた?」という動物的感でレンの部屋へ行ったらしい。
 身体はだるいけど、目蓋はもう落ちない。もう一度眠ったら、完全に元に戻るだろう。
「レンにはスープだよ。」
 栄口がうきうきとレンの前にコトリとスープ皿を置く。全員席に着くと花井をじーっと見る。
はいはい。と思いながら。
「うまそう! いただきます!」
 わーっと食事が再開された。レンもゆっくりながらスープを飲んで、大丈夫そうなので薄いお粥を貰って完食した。
「全員で食べるのも久しぶりだなぁ。」
 巣山が頷きながら言った。
「ひさし…ぶり?」
 レンはきょとんと巣山を見ている。そういう時は阿部の出番。
「お前、20日近く寝てたんだよ。」
「へ?」
 さらにきょとん。
「癒し手の眠りってヤツで、お前自身が癒し手の膜を張って、眠っていた。」
「良く寝てたよ。」
 栄口が笑いながら言う。研究所にいたなんてことは知らなくていい。これは全員の意見の一致するところだった。
「まぁ、通常除虫作業もこなしちまったし…次からお前、出てもらうからな。」
「う ん!」
 元気よく返したものの、お腹がいっぱいになって身体がぽかぽかしてきたらまた眠くなってきた。
「レン、寝るなら部屋。」
 阿部がくいっと顎でしゃくる。
「う ん。…ちょっと…寝て…きま す。」
 さっきまでは手伝って貰ってよろよろとした歩きだったが、今度は一人で少しふらふらしながら部屋に戻る。念のためか、泉と田島がついてくる。
「お前が寝てる間に、お前の除虫用の服出来たから。」
「そうだぜ。あの蒸れる服を着るんだぞー。」
「う うん。」
 あっという間に部屋につき、ゆっくりとまた横になる。睡魔がすぐに襲ってくる。
「起きたらレン、一度病院だって。」
「え……」
 睡魔もふっとびそうな田島の言葉に、泉は田島の背後からレンに見えないように蹴りを入れ、きちんと説明する。
「ちゃんと身体が機能してるかチェックだって。半日で終わるから、栄口と阿部と花井と巣山が一緒にいるってよ。だから安心して寝てろ。」
「う ん…ありがとう……おやす……み……」
 最後は寝息で。またすやすやと寝てしまった。


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おやすみなさーい。