| 結界が解けた瞬間に、泉と田島が最初に行ったことは、じゃんけんであった。勝者は泉。早速行こうとしている。食堂をつっきって、ドアを開けようとしている。 「沖、念のため。」 阿部様のご命令に沖は頷いて泉と並んで行く。どうやらレンの顔を見たかったのは沖も同じだったようだ。 「はー、あいつら衝撃波ばしばし飛ばしてくるんだもんな。」 汗を拭きながら、花井が居間から出てきた。 瞬間。 水谷は「ぶ」と言う口を両手で押さえ、他の者たちは大爆笑ができないため、至る所でばんばんと何かを叩いている。 「栄口、どういうことだ?」 すたすたとやってくる栄口に、心配になった花井が尋ねる。 「うーん、さっきの約束に一つだけ緩和策をあげないとね。1階の洗面所なら、叫んでもいいよ。」 はい、と新しいタオルと石けんを手渡される。1階の洗面所で何かしろ…?はて。 トントンと1階の浴室がある洗面室へ入り、鏡を見て、へぁ、と顔を見て……… 「なんだこりゃーーーーーーーーー!!」 さっき泉や田島が書いた結界のいたずら書き。 あれが全て自分の顔に転写されていた。しかも丁度デコに「バカ」と。 やっぱり何か悪いモンでも憑いてるんか?と思いながら花井は蛇口をひねった。 |
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不幸な花井くんに幸あれ。ないかもしんないけど 笑