次々に他の奴らが帰宅。夕食直前に高校生組が帰宅し、今日もにぎやかに夕食が始まる。山盛りのカレーにどさっとサラダ。巣山とかは丁寧にやるけど、阿部にはただただひたすらレタスをちぎらせていた。使えないから。
「なに?レン、日本語できないのかー!」
 田島が嬉しそうに言う。
「俺がぜーんぶ教えてやっぜー!」
「やめろ田島。お前から教わるとレンがバカになる。」
 隣に座ってた泉が不作法ながら箸で田島の手の甲をつつく。
「うっせー!んじゃ誰が教えるんだ?」
「読みと書きの時間…いつがいい?レン?」
いや、教科書なんにすんだよ。
お前、実家に小学校の時の本とかねーのか?
うわー、わかんねー。そーゆーお前はどーよ?
忘れちゃったからきいてんだよ。
インターネットにあんじゃね?小学校用の。
さがしてみるか?西広先生のパソコン使う?
別にかまわないけど?

わいのわいの がやがや

 レンはあたふた、あたふた、と周囲を見渡す。本人完全に置いてけぼり。

「はーい、ちょっと夕食中、ごめんねー!」

 パンパンパンパン!

 いきなり手を叩く音に全員がびくっとする(レンは硬直)。振り向くとそこには女性の姿。
「百恵監督…」
「モモカン…」

「はーい。レン君の鑑定が完了したから、これからのこととか発表するよー!」

 なにそれー!とつぜーん!とひそひそっと声があがる。

 レンは…ひたすらキョドッていた。


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阿部は不器用。なんやかんや言っても仲がいいのがにしうらーぜ。