「三橋!おっはよー!」

「はよ。寝れたか?」


 昨日の大騒ぎから一転、いつもの朝が来て、いつもの通り二人が降りてくる。三橋も朝食の準備を終え、皿とかを運ぼうとすると田島と泉にパッと奪われテーブルの上に乗せられる。慌てて車椅子をテーブルのそばにつけ、三人で『いただきます』と声あげて食べ出した。

 二人とも何か眠そうで、しきりに目をこすっている。

 なにかあったのか不安になったけど、仕事のことみたいだ。他のことなら泉に拳をくらっても話続ける。
 昨日は自分が眠った後に帰ってきたようだから、かなら遅い時間に帰ってきたのだろう。夕食は胃にもたれず、元気になれるようなものを作ろう。
「田島く ん、泉 くん。晩御飯は…」
 二人はニッと笑うと『今日は早く帰る!』と元気なお返事を頂いた。
「三橋の料理いつも美味いけど、昨日食べられなかったからもっと美味そう!」
「そうそう。楽しみにしてる…田島!時間!」
 見ると確かに出ないといけない時間だ。
「行ってきまーす!」
「行ってくる。三橋も気をつけて。何かあったらすぐに浜田に言えよ?2分で来なかったらオレがシめるから。」
「だ、大丈夫、だ よ! 行ってら っしゃい!」
 こうして日常が戻ってくる。
 三橋も、そして泉、田島もいつもの日常に戻ってくる。

 それがかりそめの日常で、既に本当の話はStartしているのだが。

 それでも、日常は日常。それが何ヶ月かほど続くのだった。