| 除虫屋・ニシウラ ニシウラの小旅行・5・後 |
てなてなわけで、あかすりが入っている阿部を除き、9人がめいめいの風呂へと入っている。全員がとりあえず体力を使う仕事ばかりなのだが…
「あー、大学の椅子って冷たくて冷えるんだよねー。」
といいながら、座風呂でうっふっふと笑う水谷。向かいのジェット風呂には「うぉぉ、肉が揺れる!」と巣山。寝風呂には魂が半分抜けたような顔をして栄口が気持ちよさそうにうとうとしている。田島と泉と三橋はすでに攻略済みだ。それぞれを大騒ぎしながら攻略したのだが、水流に笑い、気泡に騒ぎ、転がっている時は隣の相手に湯をかけるという無頼ぶりだ。
とりあえず他の者はこの三人をこう扱うことに決めた。
他人のふり。
「ろ・て・んー!」
「ろてん?」
「外の風呂だぞ!」
移動の時には前をタオルで隠して、田島がばーんとドアを開ける。
「おお!海!」
「すげー!」
「う み!」
三人三様に驚きながら、近くにあった風呂へと軽くかけ湯をして入る。
「涼しいから、熱い湯もちょーどいいな!」
田島の台詞に二人が頷く。そこに西広と沖が合流。全員でほかほかとあたたまり、次の露天風呂へと移動する。今度は何か入っている風呂らしい。そこにざぶざぶと5人が入る。
「頭が外気温で冷えるからね、のぼせづらいんだよ。」と西広先生の講義に他の者がうんうんと頷いて、5人が相談を始める。
「どこが良かった?」
「露天風呂が良いな。」
「ちなみに花井はサウナと水風呂往復だって。」
「あいつ出てきたらハゲの色が何か変色してねーだろな?」
「ありえるな。それ。」
レン以外大爆笑。
「花井はサウナを一通り堪能してから、風呂にくるって。栄口は寝風呂からようやく普通の風呂から回るみたい。」
沖の情報にふんふんと頷く。
「しかし、あかすりした阿部って、やっぱり玉の肌?」
ぶぶっ
泉の放った言葉にレン以外が吹く。
「すいません、泉くん。その表現はやめてください。」
棒読みで西広が言うとそうだそうだと沖と田島が援護射撃。
「じゃあ、赤ちゃんのような肌?」
「キモイからやめーてー!」
西広がきゃーっと叫び声をあげる。やはり温泉。人の心を少し開け放つらしい。
「レンはサウナ入ったことある?」
沖が尋ねると、うん。と頷くレン。
「ま、真冬、のフィンランド で。」
裸ではいり、熱くなったら雪につっぷすという大技を聞いて、流石のメンバーももっと聞きたいと思わせる。
20分入ったら、5分で戻らないと凍えるとレンはぼそぼそと言う。ただ、雪にもぐった瞬間は何とも言えない気持ちよさだそうな。
「心臓に毛が生えたヤツしか入れそうにないな!」
全員が頷いた。
その後、栄口と巣山と合流し、「阿部がアカスリやって、玉の肌になるのか?」という言葉に二人も爆笑し、その笑い声に気づいた水谷も合流。泉の言葉に大爆笑して周囲から白い視線を浴びることになる。
しゃーねーな。なら花井が変色してねーか見にいこーぜ!と田島の言葉に全員が頷き、スチームサウナへと足を運ぶ。
「あ。なんか花井溶けてる。」
「溶けてねーよ!汗!」
泉の言葉に花井が盛大なツッコミを入れたのはその2分後。全員は大爆笑。またも白い目で見られる事になる。
※大浴場内で大騒ぎをするのはやめましょう。