その頃、レンたちは、というと。
「また隠れて…ダメだろ?」
 西広と田島に叱られていた。
 なんてことはない。レンはまた武器を隠し持っていたのだ。隠し場所は…首のチョーカーの中。
「せ、セラミック製ならだいじょ…」
「そういう問題じゃないだろ?」
 ゆっくりと、いつもの通り西広が諭す。
「まあ、いいだろ?今回はそれに救われそうだし。」
 暢気に田島が言うと、「まあ、それは確かに。」と西広も語尾を濁す。
「多分ニシウラのみんなもこっちに向かってるはずだからこっから逃げようぜ!早く!」
 田島が急かすのも無理はない。ふらふらのよろよろのレンが、不審に思ってやって来た男女をあっさりのして、さっきまでの田島たちと同じ状態…睡眠薬入り点滴の針を刺してしまったのだ。
 レンはうぅと怒られて項垂れているが、もう片方では寝まいと必死の努力をしている。目覚めて最初に気付いたのは足の部分が血まみれのぼろぼろの格好だった。聞くと『寝まいとしてやった』と平然とした声で答えを返したのである。

 …二人がレンを叱るのも無理はない状況だったのだ。

「武器は薄いナイフみたいのと…ワイヤー?」
 本当にそれだけ?と西広が尋ねると、こくんとレンは頷いた。こういう時は嘘はつかない。というか基本的につけない体質である。性格ではない。体で表現してしまうもんだから嘘はつけない。
「なら早速、だっしゅつ〜!」
 田島が元気良く右手をあげ、西広もやれやれと右手をあげたが、レンはそれができなかった。
「レン!」
「おい!」
 足がかくんと折れ、そのまま倒れていくのを、二人はスローモーション画像を見ていたかのようにみているだけだった…。

今回短いのは、次回が長いからです… 汗

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